腸内環境が悪化すると、口臭の原因になるという人がいます。
本当でしょうか。
口臭がうんこみたいな匂いだから、腸内の悪玉菌が影響しているのだろう!
とてももっともらしい!
殆どの人は、この説明にコロッと騙されて、腸活に効くサプリやドリンクを勧められたら、即、買ってしまいそうです。
だって、
おならが口から出ると思ったら、死にたくなるほどショックなことです。
本当におならが口から出るのか
しかし、それは、あまりにも乱暴すぎる説明です。
腸内で発生したガスが、そのまま口から出ることはありません。
腸の中で発生したガスは、うんこと一緒に肛門から速やかに出ていってくれれば、からだには悪影響は残さないでしょうが、
それがスムーズにできないと便秘になって、お腹にたまったガスが腸壁を通り抜けて血液の中に溶け込みます。
その後、肝臓で解毒無臭化されていきます。
しかし、肝臓が完全に無害無臭化できなかった場合、残ったガス(おなら)は、血液に溶けた状態で体中をめぐってしまいます。
体中にガスが運ばれていくなんて、いやですね~~
腸内の環境が悪化して、口臭になるかどうかは、よくわかりません。
でも、身体を巡ってしまったアンモニアガスが、肺から呼気となって出ることもあるのかもしれません。
口臭の原因になる内臓の病気
口臭の原因の90%は、お口の中にありますが、10%くらいは、内臓の疾病に原因がありそうです。
その代表的なものは、ピロリ菌が原因の胃潰瘍です。
ピロリ菌という細菌は、胃の粘膜に生息していて病気の原因にもなります。
金属をも溶かすと言われるほど、強い酸である胃酸に負けずに胃に住み着くピロリ菌って、どうやって自分を守ってるんだろうって思いますよね。
ピロリ菌は胃の中にある尿素を使って、自分の周囲の酸を中和する性質を持っているため、胃酸の中でも生き続けられるそうです。
敵ながらあっぱれ、ですよね。(感心するとこじゃないですけど…)
さて、腸内環境の悪化が口臭の直接の原因ではないことがわかって安心された方も多いと思います。
でも、腸内の環境が悪いと起きる身体の不調は、ほかにもたくさんありますよね。
腸内環境の悪化がもたらす不調
環境が良くない状態は、おならが臭くなったり、便臭もきつくなるのでわかりますよね。
環境悪化によって、便秘も悪化しますし痔にもなります。
便秘が続くとさらに環境が悪くなります。
常習的に便秘になると、お腹が張ったり痛みも出て、食欲もなくなります。
アトピー性皮膚炎、花粉症が悪化するとか、ニキビ、シミ、乾燥肌の原因になります。
また、免疫力が低下すれば、重い病気が引き起こされるのは言うまでもありません。
高血圧の原因ともいわれていますから、血管性の病気のリスクも高まります。
このように、大げさなことを言うと、法律違反になるのかもしれませんが、
ほんの少しの知識をもって、食事や生活に気を付けることで、大病になるリスクが少しでも減るのであれば、いうべきだと思うのです。
やはり、腸内環境は大事
やはり、善玉菌優位の腸内環境を作ったほうが、美容にも健康にもいいということは間違いないですね。
うんこを溜めてる人、便臭がきつい人、常におならを我慢してる人、腸内環境を気にしてください。
あなたは、便のにおいを気にしていますか?
私は、自分の便だけでなく、家族の便がちゃんと出てるか、どんなにおいか、いつも気にしていますよ。
もっとも、家族は自分の便のにおいを、あまり気にしていないみたい・・・
困ったもんだ!