ニュースキンと合併に踏み切ったファーマネックス創立者の苦悩

ファーマネックスは、1998年に、ニュースキンに買収され、ニュースキンの栄養補助食品を取り扱う事業部となりました。

それまでは、ニュースキンは、健康食品を扱っていなかったということですね。

マイケル N. チャン博士は、学者として大変有名な方で、植物成分の調査・抽出の分野において世界でも指折りの専門家で、なんと世界各地で5万種以上の植物エキスのサンプルを収集・研究した方だそうです。

現在業界の医療雑誌にも40本以上の論文を発表 29件もの特許権を取得しているとか。

ご職業は、製薬会社で、医薬品の研究開発に携わっていた方なんですよ。経歴を調べたら、このように出ていました。

87~88年 メルク・シャープ・アンド・ドーム社 (医薬化学部門副所長)
メルク社世界最大の製薬会社、従業員数54000人 年商2兆7000億円

88年1月~93年12月 ローン・プーロン・ロールー社(医薬化学部門所長)
薬品科学部の責任者として、10の新薬の研究調査に携わり、3つの新薬の承認をとる。

94年~96年 浙江シノゲン製薬社長として、15年にわたる大手製薬会社での経験

そんなすごい方がなぜ健康食品の会社を設立したんでしょうか。

その点を、ニュースキンのホームページにはこう説明していました。

チャン博士は、長年の研究をとおして「大自然の恵みである植物由来の成分の栄養学的有用性を最大限に引き出し、栄養補助食品として製品化することこそが、人々の健康に貢献できる最良の方法」と考え、その賛同者と共にファーマネックス社を設立。

マイケル N. チャン博士は、それぞれの分野で最高のメンバー(植物学者、製薬学者、自然食品の専門家、医療化学の専門家、 化学分析の専門家、品質管理の専門家、毒物学者生化学者、 分子生物学者、臨床学者、など)あらゆる専門家を集めることから始めました。

そして、店舗で製品を販売を始めました。それが1996年のこと。

しかし、お客たちは色々な製品を見るが、最後は価格をみてファーマネックスの製品ではない、他社の製品を買っていくという現実に直面した訳です。

その時に、マイケル N. チャン博士は、製品の良さをわかってもらうこと、きちんと伝えてくれる人を介して行くことの大切さを知ったそうです。

彼曰く、

我々は正しい製品を持っているし、正しいビジネスモデルがある。
しかし私は優秀なセールスマンではない。

情熱的な人が必要なのだ。

私は製品には情熱をもって、すばらしい製品を開発することを約束する。

そんな折、バッチセネター上院議員からニュースキンを紹介されて、すぐにブレークローニーに会い、
合併を決めたといういきさつだったようです。1998年の暮れの事です。

面白いのは、マイケル N. チャン博士がニュースキンを照会された時、ニュースキンが何の会社か知らなかったそうです。

このような、ニュースキンファーマネックスの素晴らしい相互協力によって、マイケル N. チャン博士の理念と彼が生み出した素晴らしい健康製品が、世界中の人に選ばれるようになったという事です。