高血圧DNAワクチンの特許成立~降圧剤に替わる夢の高血圧治療

高血圧で薬を飲んでいる母は、毎日血圧を測って手帳に記録しています。

でも、時々薬を飲み忘れてしまうことがあるみたいです。

というのも、仕方がないんです。高血圧は、痛みも苦しみも感じないからです。

また、高血圧の薬のことを降圧剤というんですけど、副作用もあるようなんです。

種類も多く、それぞれによって副作用も違うのですが、

例えば、動悸、頭痛、ほてり、むくみ、便秘、空咳、味覚異常、腎機能の低下、貧血、腎不全、低血圧、立ちくらみ、不感症、うつ病、喘息の悪化などが見られるようです。

副作用があったら、薬を続けるのは苦痛かもしれませんね。

そんな悩みを持つ人たちにとっては、

素晴らしいビッグニュースです!

薬に代わる夢の高血圧ワクチン(アンジェス MG株式会社)が、平成 29 年1月 17 日 に特許が日本において登録されたので、早期の実用化にむけて臨床開発が開始されたそうです。

 

高血圧ワクチンが生まれた背景

高血圧の治療を受けていながら、薬の飲み忘れにより、大きな病気にかかる人って多いそうですよ。

飲み忘れたら、治療をしていないのと同じこと。

薬や生活習慣について、医師が勧めた通りに患者が行わないことを「アドヒアランス不良」というんですが、

この「アドヒアランス不良」が、高血圧の治療が上手くいかない原因になっているそうです。

せっかく病院で処方された薬を飲まないなんて、もったいないね。

平成26年度の日本人の高血圧性疾患の医療費は1兆8,513億円、そのうちのどれくらいがゴミ箱にポイされてるかと思うと、悔しいよね!

それで、っていうわけじゃないけど、高血圧ワクチンが発明されたわけ。

高血圧は薬を飲まなくても、1回打つだけで、数年間血圧を安定させることができるようになったのです。

冒頭で書いたように、バイオベンチャーアンジェスMGは、会社のHPで、1月17日、「高血圧ワクチン」に関する特許が国内で承認されたと発表しました。
https://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100933.pdf

当社の高血圧 DNA ワクチンに関する特許が日本において登録されましたので、以下の通りお知らせいたします(特許番号 6057296 号)。
本特許は、血圧を上昇させる作用をもつアンジオテンシン II に対する抗体を体内で作り出し、ア ンジオテンシン II の働きを抑えることで高血圧を治療することを目的とした DNA ワクチンに関する 物質特許です。共同研究を実施した大阪大学と共同で特許を出願していました。
同じ内容の特許 は昨年9月に既に米国で成立しており、高血圧 DNA ワクチンに関する主要な特許が日米で成立し たことになります。
高血圧の治療においては、多くの経口医薬品が使用されていますが、これらの薬は毎日忘れず に服用する必要がある一方、DNA ワクチンは、一度の投与で長期間に渡って効果が持続すること が期待されるものです。
当社は、早期の実用化にむけて臨床開発の開始を計画しています。 高血圧は、血圧が上がったままにしていると、動脈硬化を引き起こします。
当社は DNA ワクチンを遺伝子治療薬、核酸医薬に次ぐ事業の第3の柱として位置づけ、拡大していく方針です。

以上

この高血圧ワクチンが実用化すれば、飲み忘れによるリスクもなくなるわけだし、「降圧剤」の副作用で苦しむこともなくなります。

まさに夢の高血圧ワクチン

 

高血圧を放っておくとどれくらい危険?

高血圧を放っておくと、動脈硬化が起きる、それくらいは、誰でも知っていますよね。

特に困るのは、冠動脈(心臓に血液を供給するための血管)の動脈硬化

動脈硬化になると、冠動脈が狭くなってしまいます。

また、高血圧は心臓に負荷をかけるので、心臓が肥大(血液を送り出す役割を持つ左室の筋肉の壁が厚くなる左室肥大)になります。

まとめると、心臓はたくさんの血液を必要としているのに、血管が狭くなっているので血液を送れなくなるという悪循環が引き起こされます。

そして心筋に血液が行かなくなる虚血性心疾患(心筋梗塞狭心症)という恐ろしい状態になってしまい、そうなると命の危険は大きくなります。

また、心臓肥大による負荷から心筋が疲労し、心不全の危険性も生じてきます。

 

私は、心筋梗塞と、脳こうそくで倒れた人を見ていますが、それは恐ろしい光景でした。

高血圧は、初期のうち、あまり症状になって現れる病気ではありませんが、命にかかわる大きな病気の予兆と捉えて、きちんと治療をしたほうがいいですよ。

ワクチンが早く実用化するといいですね。

 

デメリットはないのか

これから、治験といって、効果や副作用について研究を重ねていく段階ですが、今わかっている範囲でもデメリットはあります。

全ての降圧剤の代用にはならないこと。つまり、すべての人に使えるわけではないということですね。

それから、免疫システムに影響を与えるかもしれません。

これから研究が進むにつれ、課題や問題点は出てくるかもしれませんね。

 

実用化の見込み

実用化は、どれくらい先か気になるところですが、5~6年後に普及される見込みだそうです。
私も、祖母と母が高血圧なので、いつ高血圧になってもおかしくないとは思っています。5~6年先に高血圧になったときには、薬ではなく注射で治療をするのかもね~~

ただ、わたし健康オタクで、サプリメントもしっかり摂っているので、今のところは大丈夫そうです。

もちろん、時々、母の血圧計をお借りして、チェックしてますよ~