中国製の石膏ボードで、米国史上最大の欠陥住宅訴訟

シックハウス症候群という言葉、日本では、最近聞くことが少なくなりました。
でも、この問題が中国でみられるようになりました。それが原因で、日本の空気清浄機が中国人に売れているのも当たり前のことです。

しかし、これを単純に喜んでいては、いけません。

この問題を引き起こす中国の建材が輸出されることによって、アメリカにも健康被害が広がっているというのです。

 

これは、大問題ですね。
建材に関して、中国製が危ないと聞けば、その材料を使わないようにしたいと思うのが人情ですよね。
何が危ないかというと、中国製のPB(プラスターボード、またの名を石膏ボード)。

(幸い、日本では輸入されてはいないみたいです。)

 

石膏ボードとは、壁や天井のクロスの下地に使われる材料です。
日本製の石膏ボードは、検査を受けているので問題がありませんが、中国の石膏ボードは大変粗悪なものらしいです。
この理由を、ある方が、ブログの書いておられたので、引用したいと思います。

中国では発電所などでの燃料に、いまだに石炭を使用していて大気汚染の原因になっている。特に低質な石炭は硫黄分を 多く含み、公害対策で脱硫装置の設置が義務付けられている。この触媒(石灰)の使用済み水溶液から触媒が化学変化した大量の硫黄分を含んだ石膏が排出さ れ、これが資源の再利用で石膏ボードの生産に使用されているという事だろう。

リサイクルの精神は、素晴らしいですが、無責任過ぎませんか?
このような理由で、中国製の石膏ボードは、硫黄などの有毒ガスを発散しており、健康にとって大きな脅威になっているそうです。
しかも、金属に対しては腐食を引き起こし、住宅の強度という面でも、安全性にも影響を与えているというから恐ろしいです。
たとえば、放出される硫化水素が電線やガス管を腐 蝕させる可能性もあります。
そのため、調査をした米国消費者製品安全委員会 (CPSC) は、

「これまでの研究に基づき、我々は住宅からすべての問題石膏ボードを排除し、電気回路、ガス管、高圧スプリンクラー、火災 警報機を交換するべきだ」と勧告しています。

 

このような、中国の石膏ボードは2004年から輸入が行われていて、使用している米国の住宅は、5万~10万戸に使われているかもしれないということです。
当然のことながら、米国史上最大の規模の欠陥住宅訴訟が、輸入販売業者に対して行われているそうです。
米国消費者製品安全委員会 (CPSC) は、中国製の石膏ボードの危険性に対して、十分な実験を行っており、中国に対しても被害賠償を求めるそうです。
この問題、どうなるのだか。。。
売れれば何を渡してもいいという精神は、改めた方がいいよね。

 

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