金森式ダイエットは不調を伴うダイエット法
効果があれば、その分リスクがあるのが世の習いというもの。
金森式ダイエットを実践している人たちのツイッターをフォローしていると、不調を訴えるツイートも結構多いです。
吐き気がする、吐いてしまって牛脂を受け付けない、お腹が痛い、下痢が酷いが…と書いている人もたくさんいました。
金森氏に直接、嘔吐の対処について質問してみたところ、以下のような返信あり。
えらく、冷たい…(;”∀”)
ま、調べもせずに安易に訊いた私のほうが図々しすぎたよね。
そこで、金森式を実践した場合に吐き気や下痢が起きる原因を探ってみることにしました。
そこで見つかったのは以下のとおり
吐き気の原因
- ケトフルー(倦怠感 疲れ易い 脱力感 頭痛 吐き気 めまい だるさ 胸焼け 動悸 イライラ 色素性痒疹 ふくらはぎがつる)
- 糖尿病や肝硬変の方は重症化の危険(吐き気や嘔吐、腹痛と下痢、昏睡)
- サプリメントが吸収できない(タンパク質の充足指標が低い人)
下痢の原因
- MCTオイルの大量摂取
- 牛脂アレルギー
最初は、誰でも多少の経験をするであろうケトフルーについて説明します。
ケトフルーは糖分禁断症状?
?要点
症状は
倦怠感 疲れ易い 脱力感 頭痛 吐き気 めまい だるさ 胸焼け 動悸 イライラ 色素性痒疹 ふくらはぎがつる 疲労感や頭痛
緩和させるには
- 水分補給
- ミネラル豊富な食品を摂取する(塩分を含む)
- 十分な睡眠をとる
糖尿病や肝硬変の方はケトフルーどころでは済まない
?抜粋
金森式をやって、ケトン体が増えることでケトフルーが起きることは先ほど書いた通りです。
金森式は、身体からブドウ糖を追い出して、ブドウ糖の代わりに脂肪を分解してケトン体を生成するために、身体についた脂肪を燃やして、結果として痩せるという減量法です。
ですが、ケトン体が増えすぎると体液が酸性に傾いてしまい、「ケトーシス」「ケトアシドーシス」の状態になります。
糖尿病や肝硬変を患っている人がこの状態に陥ると、吐き気や嘔吐、腹痛と下痢、昏睡などの症状を引き起こす危険性があります。
サプリメントで吐く、下痢をする原因
この点は、彼が翻訳したこの本を紐解くと答えがありました。
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- 作者:マーク・ハイマン
- 発売日: 2020/06/20
- メディア: 単行本
吐き気に関してこんな記述がありました。
?抜粋
オンラインサロンを続けているとサプリメント以前の問題で野菜ばかり食べてしまっていてタンパク質不足でBUN(尿素窒素の値。タンパク質の充足指標)が低い方の場合には、サプリメントを飲んでも気持ち悪くて吐く、サプリメントが吸収されなくてお腹を下すという事例がたくさんあることがわかりました。
そのため、いまは、「BUNが20以下の方は高脂質よりも先に断糖高タンパク質にしてください」というようにしています。
タンパク質が充実してはじめて、サプリメントなどの効果が発揮されて質的栄養失調も解消に向かうからです。
金森式をはじめて吐き気が出た場合、ケトフルーの症状が重く出ただけと思いがちですが、サプリメントが原因の場合もあるらしい。
ベジタリアンやビーガンの方で、タンパク質が足りない状態で金森式を始める場合注意たほうがいいです。
MCTオイルで腹痛・下痢
MCTオイルで下痢や腹痛を起こす原因は、消化吸収されるスピードが長鎖脂肪酸の5倍も速いからなのだそう。
そのためMCTオイルは体内に蓄積されにくく太りにくい。それでダイエット効果が期待できるのですが、逆にデメリットもあるわけ。
非常に素早く消化吸収されてしまうことによって、小腸の中の浸透圧が高まる。その結果、体内の水分が腸粘膜を通って腸管の中にはいり、腸内の水分量が多くなるため下痢や腹痛を引き起こします。
これは、お腹の丈夫な私でさえも経験したことです。
初めてココナッツオイルやMCTを取るときは、少ない量から始めるのが賢明です。
牛脂アレルギーのケース
もしかしたら、少ないケースかもしれませんが、あなたがこのご家族と同様、肉の脂、牛脂、トランス脂肪酸に反応するアレルギーがあるのかもしれません。
アレルギーは、ある日突然始まることもあるし、きっかけは「まだに」という症例もあるそうです。
牛脂がダメ、肉の油がダメという人は、植物性の脂質を中心に金森式ダイエットをしている人もおられます。